自己検査のHIVキットは危険ならSTDチェッカーHIV検査も危険なのか?

自己検査のHIVキットは危険ならSTDチェッカーHIV検査も危険なのか?

自分で採血をして検査溶液に血液を垂らして自己完結するHIV検査キット危険であるとして厚生労働省などが注意喚起をしています。

 

HIV検査イメージ画像

 

確かのこれらのHIV検査キットの利用でHIV感染が見過ごされてしまうような事態も起こっているアメリカなどでも問題になっているようです。

 

だとしたら、自宅で自分でHIV検査を受けられるSTDチェッカーHIV検査キットも危険なのかもしれません。

 

そこんところ調べてみました(。-`ω-)

 

 

根本的に検査方法が違うらしい

検査方法画像

 

調べてみた解ったことは、STDチェッカーHIV検査と自己完結するタイプのHIV検査キットは検査の方法が根本的に違うということです。

 

まず、STDチェッカーHIV検査のほうですが都道府県知事経由で許認可を得た登録衛生検査場での血液検査となるのでそもそも自己完結する検査ではないという部分。

 

STD研究所(全国の病院や個人から検体の検査をする検査場)に送って検査をしてもらうというところが違いますということですね。

 

STDチェッカー画像

  • 検査対象の血液採取【自分】
  • 検査自体【登録衛生検査場】

 

というスタイルになっていますから、検査結果の確認と検査行為自体はプロの検査技師さんがやってくれます

 

それに対して、自己完結型のHIV検査キットは

 

自己検査キット画像

  • 検査対象の血液採取【自分】
  • 検査自体【自分】

 

となりますので、検査行為自体も検査の結果を判断するのも素人である自分自身がすることとなります

 

全部が全部素人判断となるので確かに危険性があると思いますが、その点STDチェッカーHIV検査は大事なところをプロがやってくれるのでそこまで危険であるとは思えません。

 

 

STDチェッカーHIV検査は2段階設計

2段階のHIV検査画像

 

また、STDチェッカーHIV検査の場合はまず最初に偽陽性(本当は感染してないのに感染しているという結果。)が0.1%程度の確率で出てしまうものの偽陰性(本当は感染しているのに感染していないという結果)はあり得ないレベルの低確率でしか出ない第4世代HIV検査という方法を採用しています。

 

まず1段階目の検査で本当は感染しているのに感染していないと誤った判断をされる人を取りこぼさないようにして、2段階目の検査で本当に感染している人だけをより確実に確定するという検査方法です。

 

この方法であれば、本当に感染している人も感染していない人も相当正確に検査することが可能です。

 

 

これに対して、自己完結型のHIV検査キットは自分で一回検査するだけですから1段階です。

 

しかも、ページ上部でも少し触れましたが、一番出してはいけない検査結果である「偽陰性(本当は感染しているのに感染していないという結果)」を出してしまう危険な検査キットまであるようですからSTDチェッカーHIV検査の精度とは比べ物にならないし信頼性の差があると言うことです。

 

 

HIV-1とHIV-2にも対応している。

HIV-1HIV-2検査画像

 

もう一つ根本的に違うであろう部分がHIV-1ウイルスとHIV-2ウイルス検査の両方にSTDチェッカーHIV検査キットは対応しているということです。

 

あまり知られていませんが(私も初めて知りましたが)HIVには1型と2型が有り、日本ではほとんどの人がHIV-1型ウイルスの感染患者だということだそうです。

 

しかし、近年HIV-2型の感染者も増えてきているようで感染が広がらないか危惧されているということでした。

 

STDチェッカーのHIV検査キットであればHIV-1・HIV-2両方のウイルス検査に対応していますので、見過ごされることはないでしょう。

 

しかし、個人輸入が基本の自己完結型のHIV検査キットの場合、購入した国のHIV患者がHIV-2ウイルス患者が多い地域だった場合、日本で感染者が大多数のHIV-1に対応していない可能性もあります。

 

つまり、HIV-1に感染しているのにHIV-2の検査を自己完結で行って間違った陰性結果を信じ切ってしまう危険があるということですね。

 

これは確かに危険だと思います。

 

自己完結型HIV検査キットは無認可で自己責任

 

現状、自己完結型のHIV検査キットは国内で販売はされていますが認可されたものではなく個人的に輸入されたものが販売されているにすぎません。
その利用も自己責任となっています。

 

このページのまとめ

 

自己検査のHIVキットは危険ならSTDチェッカーHIV検査も危険なのか?

 

 

  • STDチェッカーの場合、検査自体は許認可を得た検査機関が行うから自己完結ではない
  • 自己完結型HIV検査キットの場合は全てが素人判断になる
  • STDチェッカーは2段階の検査でしっかり検査
  • 自己完結型のHIV検査キットは1段階だけ
  • STDチェッカーはHIV-1・HIV-2両方のウイルスに対応している
  • 自己完結型のHIV検査キットはどっちに対応かわからない

 

といった感じでした。

 

HIV/エイズの検査をしっかり受けたいのであれば、STDチェッカーを利用するか病院などの検査を受けることを検討ほうがよさそうです。

 

厚生労働省が危ないと言っている個人輸入された自己完結型のHIV検査キットは確かに危険そうですので。

 

 

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